ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

『ホビット 竜に奪われた王国』を観て①

1作目の『思いがけない冒険』に集まった仲間には、英雄や賢者と呼ばれる人はいませんでした。魔法使いのガンダルフにしても、ことさらに自分を顕示することはありません。普通の人々の、思いやりや愛情をもった日々の行いが、闇を追い払うのだと信じていました。そんなガンダルフにとってホビットのビルボは、勇気を与えてくれる存在だったのです。英雄にも賢者にもなったことがないのでわかりませんが、誰もが一人の人間であることにかわりはないのかもしれません。旅をする仲間が身近に感じられたところで、2作目の『竜に奪われた王国』を観ました。


トーリンを故郷、エレボール再興の旅に導いたのはガンダルフでした。彼はエレボールを奪って久しい竜が、邪悪な者と手を組むことを心配していたのです。トーリンの命がけ狙われていることもありました。ガンダルフは、トーリン自身がドワーフ7氏族を集め、忠誠を誓わせた軍勢で竜を倒し、故郷を取り戻すように助言しました。トーリンにとって、そのためには王の証であるアーケン石が必要でした。この宝石もまた、竜のもとにあったのです。


アーケン石を奪い返す手伝いをしよう、とガンダルフはトーリンに申し出ます。竜のそばから、その石を持って来るには“忍びの者”が必要でした。その忍びの者として、ガンダルフに選ばれたのがビルボだったのです。


(②につづきます)