ヒメツルソバ日記

明るい気持ちになった物事を綴ります

映画『仮面の男』を観て①  

20年近くの間、ずっと観たいと思っていた映画があります。レオナルド・ディカプリオ主演の『仮面の男』です。去年(2019年)、やっと観ることができました(いつでも観れると思っているうちに月日がたってしまったのです)。


『仮面の男』は、1998年に公開されたアメリカ映画です。フリー百科事典『ウィキペディア』によりますと、アレクサンドル・デュマの『ダルタニャン物語』が土台になっています。そこに、ルイ14世と鉄仮面伝説、老いた三銃士の活躍や、王妃とダルタニアンの秘めた恋が描かれているのです。


映画の中で印象深い場面がありました。引退していた三銃士、アラミス、アトス、ポルトスの3人が、監獄に幽閉されていた青年を救出したのです。青年の名前はフィリップといいました。現国王、ルイの双子の弟だったのです。アラミスは悪政をするルイと、フィリップをすり替えようというのでした。もしばれたらフィリップまで殺されるんだぞ、アトスは憂慮します。決断はフィリップ自身が下すことになりました。


翌朝フィリップは戸外に出て、田舎の小道を見渡せる場所に腰を下ろしました。あの地下牢に6年、脱出して今度は別の牢に入るのか? と、フィリップはアラミスたち3人に問いかけたのです。宮廷が牢獄? 聞き返したポルトスにフィリップは、あそこに見える娘たち、子羊を抱いている娘のようなああいう暮らしがしたいと言ったのです。それでもなお自分が国王になることを、アラミスたちが望んでいることを察しましたが、フィリップには国王になる理由が必要でした。


(②につづきます)